姉妹都市提携50周年!
2022年は札幌市とミュンヘン市の
姉妹都市提携50周年です!
SISTER CITY
札幌市とミュンヘン市は、1972年、札幌が冬季オリンピック、ミュンヘンが夏季オリンピックの開催地に選ばれたことを契機として姉妹都市提携を結び、これまでさまざまな分野で交流が行われてきました。2022年は提携50周年という節目の年です。
札幌・ミュンヘン姉妹都市提携50周年のあゆみ
- 1972年
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冬季・夏季のオリンピック開催地に選ばれたことをきっかけに、姉妹都市提携を締結
- 1976年
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姉妹都市提携5周年に際し、ミュンヘン市よりマイバウム寄贈(大通公園西11丁目)
- 1982年
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さっぽろ雪まつり(真駒内)でミュンヘンのフラウエン教会を制作
- 1986年
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「花と緑の博覧会」開催に際しミュンヘン市の協力により百合が原公園にムンヒェナーガルテン(ミュンヘン庭園)を造成
- 1987年
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姉妹都市提携15周年を記念し、同年に事業着手した南31条大橋を「ミュンヘン大橋」と命名(1991年開通)
- 1992年
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PMFにバイエルン放送交響楽団が出演
- 1997年
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さっぽろ雪まつりでバイエルンナショナル博物館(大雪像)を制作
- 2002年
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さっぽろ雪まつりでバイエルン州立歌劇場(大氷像)を制作。姉妹都市提携30周年を記念しミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo初開催
- 2006年
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ミュンヘンで開かれている「ミニ・ミュンヘン」を手本に子どものまち「ミニさっぽろ」初開催
- 2007年
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さっぽろ夏まつり大通納涼ガーデン11丁目に、ミュンヘンビールなどを扱う「札幌ドイツ村」が登場
- 2012年
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姉妹都市提携40周年を記念し、「オータムビヤフェストinサッポロファクトリー」開始
- 2017年
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ビアガーデン8丁目会場にて姉妹都市提携45周年PR
- 2022年
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姉妹都市提携50周年
ビールと芸術の街 ミュンヘン

ドイツ最大の州・バイエルン州の州都ミュンヘンは、ベルリン、 ハンブルクに次ぐドイツ第3の都市で、南ドイツの経済・政治・文化の中心地です。12世紀以降、バイエルン王国ヴィッテルスバッハ家800年の王城の地として栄え、美術を愛した王たちが 残した豪華な宮殿や美術品がたくさんあることから、「イザール 河畔のアテネ」と呼ばれています。 秋には世界的に有名なイベント、「オクトーバーフェスト」が開催されます。
位置と面積
位置:北緯48度8分、東経11度34分
面積:310㎢
ドイツの東南部に位置し、街の中心部にアルプスを源流とするイザール川が流れています。南にはアルプスの山々がそびえ、美しい湖や森が広がっています。また、ヨーロッパのほぼ中心にあるため、ロンドンやローマまで飛行機で2時間ほどで行くことができます。

人口
約156万人。 大都市であるにも関わらず、都会の冷たさがなく、温かな人情 とお祭りの活気があふれる街ミュンヘンは「100万人の村」と いう愛称を持っています。

気候
ヨーロッパ大陸の中央にあるため、大西洋海岸性気候と大陸性気候の変わり目にあたります。夏には気温が30℃を超えることもありますが、湿度が低いため、日本人には過ごしやすい気候です。
市章
市名の由来「修道僧の住むところ」にちなみ、修道僧をモチーフにした市章です。

【姉妹都市交流】1972年オリンピックで
結ばれた街
「ビールの街」として有名な札幌とミュンヘン。
この両市には、1972年(昭和47年)の冬季・夏季オリンピック開催地に各々選ばれるという、運命的な出会いがありました。
また、緯度や人口が似通っていたり、バイエルン州、北海道では共に畜産が重要な産業であったりと共通点も多く、交流も頻繁に行われていました。
1972年2月にミュンヘン市長が札幌にオリンピックの視察に来訪された際、姉妹都市提携の正式な申込みがあり、同年8月28日、ミュンヘンオリンピック大会3日目に、ミュンヘン市役所にて姉妹都市提携調印式が行われ、永遠の友好の第一歩を踏み出しました。
札幌で見つけたミュンヘン
マイバウム(大通公園11丁目)
ドイツ語で「5月の木」という意味で、五月祭の飾り木のこと。大通公園のマイバウムは、1976年に姉妹都市提携を記念してミュンヘン市から贈られたものです。

ミュンヘン大橋(南31条大橋)
豊平川にかかる「斜張橋」という美しい形状の橋。札幌とミュンヘンの姉妹都市提携15周年を記念して、その名がつきました。夜にはライトアップされ、より美しく浮かび上がります。

ムンヒェナーガルテン(百合が原公園)
1986年に札幌で「花とみどりの博覧会」が開催された時に、ミュンヘン市から寄贈された庭園です。ミュンヘンの造園家G・トイチェ氏が設計したこの庭園は、春から秋まで花が絶えない沈床式庭園で、針葉樹やミュンヘンの花々に囲まれたバイエルン調の庭は、憩いの場として広く市民に親しまれています。

【歴史】修道院の村から芸術の街へ

ミュンヘンは、10世紀にベネディクト派の僧侶がイザール河畔につくった集落が起源で、「修道僧の住むところ」という言葉が名前の由来となっています。
ミュンヘンの街の歴史は、1158年にハインリヒ獅子王がイザール川に新しい橋を架け、塩の取引には必ずミュンヘンを通るようにしたことから始まります。修道院のある小さな村だったミュンヘンは、この通行税で豊かになり、発展していきました。

1180年にはヴィッテルスバッハ家の支配下に置かれ、王宮所在地としてドイツの首都になったこともあり、美術を愛したヴィッテルスバッハの大公たちが収集した美術品は、今日にも多く残されています。
17世紀から18世紀にかけて、ミュンヘンは「ドイツのローマ」と呼ばれ、バロック様式の建物が盛んに建設されました。

1806年に王国となったバイエルンでは、「ミュンヘンをドイツの誇りになる都市にしたい」として、古典主義の建築物を市内に完成させました。第2次世界大戦では、ミュンヘンの45%ががれきの山と化しましたが、見事に復興を果たし、1972年には夏季オリンピックが開催されました。この大会を機に地下鉄や郊外電車が整備され、今日の経済発展へとつながりました。
オリンピック公園(Olympiapark)

1972年、ここで第20回オリンピック競技大会が開催されました。
オリンピックスタジアムは、オリンピックのメインスタジアムとして使用されたほか、1974年の西ドイツW杯など、数々の大会で使用されています。高さ290mのオリンピック塔は、アルプスまで一望できるミュンヘンで一番高い展望台です。
多くの施設がレジャー用に開放されていて、休日はたくさんの人がスポーツを楽しんでいます。
【ふれあい】お互いの街の文化を伝えあうために
ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo

2002年に姉妹都市提携30周年を記念して、ドイツの伝統行事であるクリスマス市を札幌で開催し、その後、毎年11月末から12月中旬にかけて、大通公園2丁目では、はるばるドイツから来たクリスマスグッズやドイツ伝統工芸品のお店が軒をつらね、おいしそうなソーセージやグリューワイン(ホットワイン)の香りが漂います。このクリスマス市には、買い物だけではなく、ドイツ人とのふれあいや、会場で行われる色々なイベントを楽しみに、毎年たくさんの市民や観光客が訪れます。ドイツの出店者と来場者を結ぶ外国語(通訳)ボランティアの方も、たくさん参加しています。
姉妹校交流
札幌市内には、ミュンヘンの学校と姉妹校提携を結んで交流している学校があります。
2002年の姉妹都市提携30周年には、札幌の小中学校の生徒がミュンヘンの姉妹校を訪問したり、ミュンヘンの訪問団が札幌の学校を訪れたりしました。

提携年月日 | 提携学校名(札幌) | 提携学校名(ミュンヘン) |
---|---|---|
昭和57年(1982年)8月 | 北海道大学 | ミュンヘン大学 |
昭和62年(1987年)9月 | 札幌市立稲積中学校 | マクシミリアン・ギムナジウム |
昭和62年(1987年)9月 | 札幌市立宮の森中学校 | リカルダ・フーホ実科学校 |
提携年月日 | 昭和57年(1982年)8月 |
---|---|
提携学校名 (札幌) |
北海道大学 |
提携学校名 (ミュンヘン) |
ミュンヘン大学 |
提携年月日 | 昭和62年(1987年)9月 |
---|---|
提携学校名 (札幌) |
札幌市立稲積中学校 |
提携学校名 (ミュンヘン) |
マクシミリアン・ギムナジウム |
提携年月日 | 昭和62年(1987年)9月 |
---|---|
提携学校名 (札幌) |
札幌市立宮の森中学校 |
提携学校名 (ミュンヘン) |
リカルダ・フーホ実科学校 |
YOSAKOIソーラン

ミュンヘンでは年に1回、日本文化を紹介する「日本祭り」が開催されます。2002年には、札幌を代表する踊り「YOSAKOIソーラン」の学生チーム12人が日本祭りに参加して、その踊りを披露しました。YOSAKOIソーランの力強い踊りは、ミュンヘン市民をも魅了し、最後には観客も一緒になっての大演舞となりました。
スポーツ交流

ミュンヘンと札幌は、1860ミュンヘンというプロサッカーチームのユースチームが北海道国際ユースサッカー大会に参加したり、ミュンヘンのメディアマラソンに札幌の選手が出場したりと、スポーツ交流がとても盛んです。
そのほか、札幌の中学女子柔道の選手がミュンヘンを訪れて交流試合(平成14年(2002年))をおこなったり、2017年にミュンヘンで開催されたレガッタ大会には、札幌ボート協会とミュンヘンボートクラブの選手が混成チームを組んで参加するなど、市民レベルで様々なスポーツ交流が行われています。
【見どころ】ミュンヘンの代表的な建物

フラウエン教会
Frauenkirche
1468~1488年に後期ゴシック様式で建てられたフラウエン教会は、2本の塔の上のタマネギ型の屋根がシンボル。左右の側廊には小さな礼拝堂がいくつもあり、芸術的に価値の高い彫刻や絵画で飾られています。天に向かってそびえるフラウエン教会の塔に上れば、ミュンヘンが一望できます。

新市庁舎
Neues Rathaus
1867~1909年に建てられたネオゴシック様式の新市庁舎は、ドイツ最大の仕掛け時計グロッケンシュピールが有名。32人の等身大人形の踊りを見るためにたくさんの観光客が訪れるので、マリエン広場は人でいっぱいになります。

ニンフェンブルク城
Schloss Nymphenburg
ニンフェンブルク城はヴィッテルスバッハ家の夏の居城として建てられた、ドイツ最大級のバロック様式の城です。広大な敷地には、左右に貫く運河と、様々な様式の庭園があります。ルートヴィッヒ1世が愛した36人の美女の肖像画が壁面を飾る、南翼の美人画ギャラリーは観光客に人気のスポットです。

アリアンツ・アレーナ
Allianz Arena
2005年にオープンしたサッカースタジアム。収容人員は6万6000人で、プロサッカーチームのバイエルン・ミュンヘン、1860ミュンヘンのホームスタジアムとして使用されています。試合開催日はチームカラーであるバイエルン・ミュンヘンの赤、1860ミュンヘンの青、ドイツ代表戦などでは白にそれぞれ発光します。
【イベント】世界最大のビール祭りと
クリスマス市

オクトーバーフェスト
Oktoberfest
バイエルン王ルートヴィヒ1世の成婚を記念して1810年に始まったオクトーバーフェストは、毎年約700万人もの観光客が訪れる、世界的に有名なお祭りです。
会場になるテレージエンヴィーゼ広場には各ビール社の巨大テントがいくつも立ち並び、その中はビールジョッキを手にした人たちの熱気であふれます。
移動式の遊園地やパレード、楽しいイベントも目白押しで、大人も子供も楽しめるお祭りです。
この時期限定のビール、オクトーバーフェストビーアを試すこともできます。

クリスマス市
Weihnachtsmarkt
毎年11月末からクリスマスにかけて、ドイツの街はクリスマス市でにぎわいます。
大都市ミュンヘンでは、地域ごとにクリスマス市の会場がありますが、メインは新市庁舎前のマリエン広場です。広場には2500個の電球で飾られた高さ30mの巨大クリスマスツリーが現れ、クリスマス飾りやプレゼント、お菓子を販売する出店がひしめきます。ライトアップされた市庁舎とのコントラストはとても美しく、この伝統的なイベントには、期間中300万人が訪れます。コーラス隊のクリスマスコンサートや独特の香りのグリューワイン(ホットワイン)がドイツのクリスマスのムードを高めています。
50周年記念雪像制作について

姉妹都市提携50周年を記念し、雪まつり大通会場ではミュンヘン市のテアティナー教会※をモチーフにした雪像制作を予定しており、ミュンヘン市においても札幌市に関わる氷像を制作予定でしたが、ともに新型コロナウイルスの影響により、残念ながら制作は中止となりました。
※テアティナー教会とは
ミュンヘン市の中心部にあるテアティナー教会は、ミュンヘンの数ある教会の中でも有数の美しい教会です。高さが60m以上にも及ぶふたつの時計台とドーム屋根が特徴のミュンヘンのランドマークのひとつとなっております。